「家計簿アプリを利用したいけど、安全に使えるのか心配」
このような疑問がある人に向けて、この記事では家計簿アプリに潜む危険性と対策を解説します。
記事の後半では安全に使用できるおすすめアプリも紹介しているので、初めて家計簿アプリを利用する人はぜひ参考にしてください。
家計簿アプリを安全に利用できる方法を知って、便利にお金の整理を行いましょう。
家計簿アプリの基本情報を紹介
まずは、家計簿アプリの概要やどのような種類があるかを解説します。
家計簿アプリを使ったことがない人や、家計簿アプリのイメージが掴めていない人は、ぜひ参考にしてください。
家計簿アプリとは
家計簿アプリとは、スマートフォンやパソコンを使って収入や支出を記録し、管理するためのアプリのことです。従来の紙の手帳やエクセルを用いた家計簿管理と比べて、家計簿アプリは、入力の手軽さ、データの可視化、分析機能の充実など、多くのメリットがあります。
家計簿アプリが登場したのは、2000年代後半で、スマートフォンやインターネットの普及とともに急速に発展しました。初期の家計簿アプリは、手入力による記録が中心でしたが、近年では、レシート撮影機能や銀行口座連携機能など、より便利で効率的な機能が搭載されています。
また、家計簿アプリは個人向けのサービスだけでなく、企業向けのサービスも提供されています。企業向けのサービスでは、経費精算や請求書管理などの機能が搭載されており、業務効率化できることが特徴です。
家計簿アプリの危険性
家計簿アプリには、便利になった反面情報漏洩などの危険性も増加しました。家計簿アプリを利用する際、考えられる主なリスクは下記が挙げられます。
- 情報漏洩の危険性
- スマホの紛失・故障の危険性
- サーバー攻撃の危険性
- 撮影したレシートから住んでいるエリアが判明する危険性
情報漏洩の危険性
家計簿アプリは、個人情報や金融情報を含む機密性の高い情報を扱うため、情報漏洩のリスクが常に存在します。アプリの開発会社がセキュリティ対策を怠ったり、アプリに脆弱性があったりすると、第三者に情報が漏洩してしまう可能性があります。
そのため、家計簿アプリに登録する情報には十分な注意が必要です。銀行口座やクレジットカードなどの情報が流出すると、不正出金や不正利用に繋がります。そのようなリスクがあることを念頭に入れた上で、家計簿アプリに情報を登録しましょう。
スマホの紛失・故障の危険性
スマートフォンを紛失したり、故障したりした場合、家計簿アプリに登録されている情報が失われたり、第三者に不正アクセスされるリスクがあります。特に、銀行口座連携型のアプリでは、スマホの紛失・故障によって、銀行口座の不正利用に繋がる可能性もあります。
スマートフォンを紛失した場合、すぐにアプリのアカウントを停止し、パスワードを変更する必要があります。
また、スマートフォンを紛失した際に、アプリに登録されている情報が盗難されないように、事前にバックアップを取っておくことも重要です。
サーバー攻撃の危険性
家計簿アプリのサーバーがサーバー攻撃を受けた場合、個人情報や金融情報が盗難される可能性があります。近年では、ランサムウェア攻撃など、企業や個人のサーバーを標的にした攻撃が頻繁に発生しており、家計簿アプリも例外ではありません。
サーバー攻撃を防ぐためには、アプリの開発会社がセキュリティ対策を強化することが重要です。また、ユーザー自身も、セキュリティ対策ソフトを導入したり、定期的にパスワードを変更したりすることで、サーバー攻撃のリスクを軽減することができます。
撮影したレシートから住んでいるエリアが判明する危険性
例えば、レシートに記載されているお店の住所や電話番号から、ユーザーの居住地を特定することが可能です。また、レシートに記載されている商品名やサービス名から、ユーザーの趣味や嗜好を推測することもできます。
家計簿アプリに登録した情報は基本的に外部へ漏れることはないものの、事故や事件によって情報漏洩が起こった場合、レシートの情報にも注意が必要です。
家計簿アプリを安全に使うためのセキュリティ対策
ここからは、先述した危険性を下げ、安全に家計簿アプリを利用できるセキュリティ対策を解説します。
セキュリティ対策は誰でも意識すればできるので、日頃の心がけが大切です。「安全に家計簿アプリを利用する方法を知りたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
家計簿アプリを安全に使うためのセキュリティ対策
- 強力なパスコードを設定する
- 二段階認証を有効にする
- 定期的なセキュリティチェックを行う
- 信頼できるアプリを選ぶ
- アプリの更新を怠らない
- アプリの権限設定に注意する
- フリーWi-Fiを使わない
- 登録する銀行口座は1つだけにする
- 常に最新のOSにアップデートしておく
強力なパスコードを設定する
家計簿アプリにアクセスするためのパスコードは、推測されにくい複雑なものを設定しましょう。数字、アルファベット、記号を組み合わせた、8文字以上のパスコードを設定することをおすすめします。また、定期的にパスコードを変更することも有効です。
パスコードを管理するのが難しい場合は、パスワード管理アプリを利用することも有効です。パスワード管理アプリは、複数のアプリやサービスのパスワードを安全に管理することができます。
簡単に分かるパスワードだと悪意のあるユーザーから推測される恐れがるので、強力なパスワードを設定することが大切です。
二段階認証を有効にする
二段階認証とは、アプリにログインする際に、パスワードに加えて、スマートフォンなどに送られるワンタイムパスワードを入力するセキュリティ機能です。二段階認証を有効にすることで、不正アクセスをより効果的に防ぐことができます。
二段階認証は、セキュリティ対策として非常に有効な手段ですが、すべての家計簿アプリで対応しているわけではありません。アプリを選ぶ際には、二段階認証に対応しているかどうかを確認しましょう。
定期的なセキュリティチェックを行う
家計簿アプリのセキュリティ設定は定期的に確認し、必要に応じて更新しましょう。アプリの開発会社からセキュリティに関するお知らせが届いたら、必ず確認し、指示に従って設定を変更しましょう。
セキュリティ設定を確認する際には、以下の項目をチェックしましょう。
- パスコードの強度
- 二段階認証の有効化
- アプリのアクセス権限
- 最新バージョンへのアップデート
上記を定期的に確認することで、セキュリティを強固にしつつアプリを楽しめます。
信頼できるアプリを選ぶ
家計簿アプリを選ぶ際には、セキュリティ対策がしっかりしている信頼できるアプリを選びましょう。アプリの運営会社の評判やセキュリティ対策に関する情報などを事前に調べることがおすすめです。
アプリの運営会社の評判は、インターネットで検索したり、口コミサイトを確認したりすることで調べることができます。また、アプリのセキュリティ対策に関する情報は、アプリのプライバシーポリシーや利用規約を確認することで知ることができます。
アプリの更新を怠らない
アプリの運用会社は、セキュリティ対策の強化やバグの修正のために、定期的にアプリを更新しています。アプリの更新通知が届いたら、できるだけ早く最新バージョンに更新しましょう。
最新バージョンに更新することで、セキュリティ対策が強化され情報漏洩のリスクを軽減することができます。また、バグが修正されることで、アプリの安定性も向上します。
アプリの権限設定に注意する
家計簿アプリをインストールする際には、アプリがアクセスできる権限に注意しましょう。不要な権限は許可しないようにしましょう。特に、カメラやマイク、位置情報などのアクセス権限は、必要最低限に絞り込むことが大切です。
アプリがアクセスできる権限は、アプリのインストール時に確認することができます。不要な権限を許可すると情報漏洩のリスクが高まるため、注意が必要です。
フリーWi-Fiを使わない
公共の場で家計簿アプリを使用する際、フリーWi-Fiを使うことはおすすめできません。
フリーWi-Fiはセキュリティ対策が不十分な場合があり、情報漏洩のリスクが高いためです。家計簿アプリを使用する際には、自宅や職場など、信頼できるネットワークに接続するようにしましょう。
フリーWi-Fiを利用する場合はVPNサービスを利用することで、セキュリティ対策を強化することができます。VPNサービスは、インターネット通信を暗号化することで、情報漏洩のリスク軽減が可能です。
登録する銀行口座は1つだけにする
複数の銀行口座を家計簿アプリに登録すると、情報漏洩のリスクが高まります。できるだけ、登録する銀行口座は1つだけに絞り込みましょう。
複数の銀行口座を登録する必要がある場合はセキュリティ対策がしっかりしているアプリを選び、二段階認証を有効にするなど、セキュリティ対策を強化しましょう。
常に最新のOSにアップデートしておく
最後に、スマートフォンやパソコンのOSを常に最新化しておくことも大切です。
スマートフォンやパソコンのOSは、セキュリティ対策の強化やバグの修正のために、定期的にアップデートされています。常に最新のOSにアップデートしておくことで、セキュリティ対策を強化することができます。
OSのアップデートは、セキュリティ対策だけでなく、アプリの安定性やパフォーマンスの向上にも役立ちます。定期的にOSのアップデートを確認し、最新バージョンにアップデートするようにしましょう。
安全に利用できるおすすめ家計簿アプリ3選
ここからは、編集部おすすめの安全に利用できるおすすめの家計簿アプリを3つご紹介します。
どれも人気が高く運用歴も長い信頼できるアプリなので、初めて家計簿アプリを利用する人にもおすすめです。
マネーフォワードME
マネーフォワードMEは、銀行口座連携、クレジットカード連携、レシート撮影など、様々な機能を備えた家計簿アプリです。セキュリティ対策も充実しており、安心して利用できます。
マネーフォワードMEは、2012年にサービスを開始した、日本で最も人気のある家計簿アプリのひとつです。
銀行口座連携やクレジットカード連携など、幅広い機能を備えており、ユーザーのニーズに対応しています。また、セキュリティ対策も充実しており、情報漏洩対策や不正アクセス対策など、様々な対策が施されています。
Moneytree
Moneytreeは、銀行口座連携、クレジットカード連携、証券口座連携など、幅広い金融機関との連携が可能な家計簿アプリです。セキュリティ対策も万全で、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。
Moneytreeは、2013年にサービスを開始した、銀行口座連携に特化した家計簿アプリです。
国内の多くの金融機関と連携しており、ユーザーは簡単に銀行口座の情報をアプリに連携することができます。収支グラフが見やすく、使いやすい家計簿アプリです。
Zaim
Zaimは、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴の家計簿アプリです。銀行口座連携、クレジットカード連携、レシート撮影など、基本的な機能が揃っています。セキュリティ対策も充実しており、安心して利用できます。
銀行口座連携やクレジットカード連携など、基本的な機能が揃っており、初心者でも簡単に利用することができます。1,000万ダウンロードを突破しており、グッドデザイン賞のベスト100受賞歴のあるアプリです。
家計簿アプリの危険性に関するよくある質問
最後に、家計簿アプリの危険性に関するよくある質問にお答えします。
家計簿アプリの疑問がある人は、ぜひ参考にしてください。
レシート家計簿アプリの危険性は?
レシート家計簿アプリは、レシートを撮影することで、個人情報や購買履歴がアプリに記録されます。アプリのセキュリティ対策が不十分な場合、これらの情報が第三者に漏洩するリスクがあります。また、レシートに記載されているお店の情報から、ユーザーの住んでいるエリアが特定されてしまうリスクもあるでしょう。
レシート家計簿アプリを利用する際には、セキュリティ対策がしっかりしているアプリを選び、アプリの権限設定に注意するなどセキュリティ対策を考えることが大切です。
家計簿アプリは連携なしでも使えますか?
はい、連携なしでも使えます。
手入力型の家計簿アプリであれば、銀行口座やクレジットカードを連携させなくても、手動で収入や支出を記録することができます。ただし、手入力は手間がかかるため、銀行口座連携やクレジットカード連携などの機能を利用した方が、より効率的に家計簿管理を行うことができます。
支出のみを管理できる家計簿アプリはありますか?
はい、支出のみを管理できる家計簿アプリもあります。収入を記録する機能がないアプリもありますので、自分のニーズに合ったアプリを選びましょう。
支出のみを管理できる家計簿アプリは、収入を記録する機能がないため、情報漏洩のリスクが低いと言えます。ただし、収入を記録できないため、家計全体の状況を把握することができません。
まとめ
家計簿アプリは、便利な反面、情報漏洩などのリスクも潜んでいます。
安全に利用するためには、強力なパスコード設定、二段階認証の有効化、定期的なセキュリティチェックなど、適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。信頼できるアプリを選び、最新バージョンに更新することを怠らないなど、セキュリティ対策を徹底することで、安心して家計簿アプリを利用することができます。
家計簿アプリは、家計管理を効率化し豊かな生活を送るために役立つツールです。しかし、セキュリティ対策を怠ると、情報漏洩などのリスクに繋がります。セキュリティ対策をしっかり行い、安心して家計簿アプリを利用しましょう。
※情報は2024年07月02日時点のものです。